図書室からー本の紹介ー
投稿日: 2025年3月21日

図書室から~本の紹介~
『さみしい夜にはペンを持て』
古賀 史健 著 ならの 絵 ポプラ社
“「さみしさ」には、「こどものさみしさ」と「おとなのさみしさ」があり、こどものさみしさは、周りに誰もいないこと。おとなのさみしさは、誰かがいるのにさみしい。なぜなら、そこには「自分」がいないから。みんな、大人になる程、たくさんの顔を使い分けて生きている。しかし、書くことによって一人になることができ、ノートを開けば、自分だけの世界が広がっている。”
「大人のさみしさ」を知り始め、人間関係に苦しみ、ありのままの自分を好きになれないタコジローにヤドカリのおじさんがこのような言葉をかけます。
この本には、日記を書くことによって、自分自身と向き合い、自分の心の中を整理していくことの有用性が、中学生のタコジローと指名手配犯のヤドカリのおじさんとの対話を通して、具体的に描かれています。最初は、日記を書くことを嫌がったタコジローですが、最大の謎「自分」を解くために、日記の扉を開きます。