図書室から ~本の紹介~

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図書室から~本の紹介~

投稿日: 2026年6月19日

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図書室から~本の紹介~

 

『ピアノ調律師』 M・B・ゴフスタイン 作・絵 末盛 千枝子 訳

現代企画室

 

 ルーベン・ワインストックは世界一の調律師と言われています。自分の仕事に誇りを持ちつつも、2年前に亡くなった息子夫婦が残した孫娘のデビーには、調律師ではなく、ピアニストになって欲しいと願っていました。しかし、デビーは祖父の調律の仕事、音色、風景を何よりも愛しており、自分はピアニストではなく、調律師になりたいと願うのでした。

 ある日、著名なピアニスト、アイザック・リップマンが彼らの住む町にやってきます。ルーベンは、調律を任され、夜には演奏会が開かれます。素晴らしいリップマンの演奏を聴けば、デビーの思いも変わるかもしれない、ルーベンはそう考えます。

 子どもには、自分より「良い仕事」に就いてもらいたいというのは、親の願いとして、よく言われることですが、子ども自身が、親の望みではない、別の道を見つけたことを受け入れようとする葛藤、揺らぎ。そして、親の元から少し離れて、好きなことを追い求めようとする姿への眩しさ、誇り。様々な感情が、この物語の根底に流れる音楽と共に心に響く作品です。

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