図書室からー本の紹介ー
投稿日: 2024年9月19日

図書室から~本の紹介~
『成瀬は天下を取りにいく』
宮島 未奈 作 新潮社
主人公の成瀬あかりは、自分が信じたことが、常識とどれだけかけ離れていたとしても、挑戦します。周囲に、どう見られているかということは重要視していません。少し変わっているけれど、成瀬の様に生きてみたいと思う人は少なくないと思います。
人からどう思われるかより、自分の未来に向けて信じた道を歩いてみること、いくら無理と周囲に言われても挑戦してみること、失敗かどうかは自分が決めるということ、夢は一つに絞らなくても良いし、途中で道を変えても良いということ。そんなメッセージをこの本から受け取ることができます。
自分がどうしたいのか、自分がなりたい自分に向けて、今、何が必要かということを軸にすると、気持ちが楽になったり、今、すべきことが明確になったりすることもあります。そして、挑戦したことの結果が失敗か成功かは自分が決めるということは、評価を気にして前に進めずにいたり、不安になったりする時に力を貰えるのではないかと思います。
2024年の本屋大賞を受賞した作品です。主人公の成瀬は作品当初、中学生で、皆さんにも共感できる部分が沢山あると思います。